【神神の契約】釈 

西風隆介による公式の謎本  

まな美と土門くんが喋る〝星川皇子〟の秘密

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「『宋書』倭国伝では、倭王武として知られ、さきたま古墳群から出土した金錯銘鉄剣には、獲加多支鹵(わかたける)大王と刻まれ…

まな美と土門くんが喋る〝仇敵藤原氏の空白域〟

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「こうやって倭国と武蔵国の年譜をならべてみると、あれこれと見えてくるわよね」「ほんまかあ?……武蔵の方はすこすこで古墳しか…

まな美と土門くんが喋る〝忌部連合国〟の巨大さ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 〝忌部置換の方程式〟より〝渡来人不要の法則〟が良いとまな美はいい出して、そのときどきの雰囲気で使い分けようとふたりは合意…

まな美と土門くんが喋る〝忌部置換の方程式〟

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 歴史部のパソコンから写真を選び出すと、まな美はこれが証拠だと提示した。「どれどれ、七曜文の鞘尻(さやじり)金具と富本銭(…

まな美と土門くんが喋る〝大化の改新〟の暗黒面

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「……意外にシックな地図ね。それに便利地図とか言ってなかった? どこがどう便利なのかしら?」「見たら即わかるやんか。倭(や…

まな美と土門くんが喋る〝忌部帝国〟の実像

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「これまでの話をふまえて、地図をあらたに作ったぞう。古代の南武蔵の中心街は、橘花(たちばな)の屯倉(みやけ)で、数キロ南…

まな美と土門くんが喋る〝天円地方〟というまやかし

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「この案内板を見とったら、答が浮かんできたぞう」 土門くんは、何事もなかったかのように話を戻していう。「これは単純に2つ…

まな美と土門くんが喋る〝生出塚埴輪〟の秘密

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「この案内板を、しばらくじーと眺めとったら答が浮かんできたぞう。そやけど、こんな単純な答でええんやろか?」「おそらく、そ…

まな美と土門くんが喋る 『神神の契約』 ver.2

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ほな姫、『神神の契約』ばーじょん2を、どぞ」 仕切り直して、土門くんがいった。「本編の『神神の契約』には確固たる証拠が…

天目マサトからの桜便り〝丸墓山古墳〟

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「そやそや、天目(あまのめ)からめーるが届いとったぞう」「何かしら?」「今は桑名で、竜蔵(じい)と元気に暮らしてます、い…

まな美と土門くんが喋る〝出雲の国引き神話〟

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「忌部は、川の地図を作っていたと思うのよ。多摩川に入植した彼らが何もせずに手をこまねいていた、てことはないわよね。先遣隊…

まな美と土門くんが喋る〝出雲族〟入植の秘話

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「これまでの情報を整理するから、簡潔に答えてね」 と、まな美は土門くんに釘を刺してから、「出雲が倭(やまと)に恭順の意を…

まな美と土門くんが喋る〝古代の大使館〟

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「この忌部の玉作の代わりに、物部氏が香取神社みたいなのを置いたとしたら、どうなると思う?」「即戦争やあ」 土門くんは、こ…

まな美と土門くんが喋る〝出雲国〟の古代史

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「妻木晩田遺跡の数キロ西側を、日野川(ひのがわ)が流れているのね」「え? あの八岐大蛇がおったという肥の川(ひのかわ)?…

まな美と土門くんが喋る〝四隅突出型墳丘墓〟と〝出雲国〟の最初期

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「出雲ブランド、みたいなもんは古代にはあらへんかったやろな」「でしょう……」「独自形式のお墓をばんばん勝手に造っとって、倭…

まな美と土門くんが喋る〝出雲玉作〟と〝みほきたま〟の謎

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「以前に〝出雲玉作の地図〟を作ってもらったでしょう、あれを出してくれる」「あれやな、ほな、でで~ん」 と、土門くんがパソ…

まな美と土門くんが喋る〝氷川神社〟の秘密

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「この地図を見ると、入間川(いるまがわ)はもう単独の川やんか、東京湾に注いどって」「そうも見えるけれど、いちおう隅田川(…

まな美と土門くんが喋る〝小見の台地〟と〝星川〟の秘密

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ まな美は、ネットで拾ってきた地図をプリントアウトしたそれを眺めながら、うーん、と小首をかしげている。 「なんやそれ?」 横…

川越市の上円下方噴〝山王塚古墳〟の謎

山王塚古墳は、さきたま古墳群と大國魂神社の、ほぼ真ん中に位置するのだ。だが東経 139.4790 度線は、さすがに貫いてはいない。 川越市教育委員会発行の「山王塚古墳発掘調査見学会資料」のpdfによると、入間川の右岸に、南大塚古墳群と呼ばれる古墳群が約3…

武蔵府中熊野神社古墳の〝上円下方噴〟の謎

武蔵府中熊野神社古墳は、大國魂神社(国府地)から西へ2キロほどの場所にあって、関係しそうな所在地をプロットしたのが上の地図だ。 ここは特殊な形状をした日本最古の上円下方噴(じょうえんかほうふん)で、650年頃の築造だ。裏を返せば、真新しい古墳…

忌部が創建した都筑区茅ケ崎の杉山神社

40社ほどもある杉山神社の中で、みずから〝忌部〟創建を標榜している神社が一社ある。横浜市都筑区茅ケ崎にある杉山神社だ(湘南海岸沿いの、いわゆる〝茅ヶ崎〟とは別)。 紅葉葵さんのブログ「たんぽぽろぐ」に詳しい探訪記事が載っている。 momijiaoi.net…

〝大鷲神社〟の「鷲」の秘密

大國魂神社・拝殿の右手(東)側に、素木造りの小さな社殿がある。住吉神社と大鷲(おおとり)神社の合同社だ。住吉神社はさておき、問題は大鷲神社である。案内板には次のように記されている。 祭神 大鷲大神(おおとりのおおかみ)。 例祭 十一月酉の日。 …

金比羅神社の惨劇

このお堂は文化十三年(1816年)の改修だそうで、つまり200年以上も経っており、遠目にはそこそこ見られても拡大すると見すぼらしさが際立つ。扉の小窓は宮乃咩神社の旧社殿と同じく宝珠窓だったのでは、とも想像されるが、修理が追いつかずにああなったのだ…

大國魂神社の〝裏の七不思議〟

大國魂神社の拝殿の紙垂は、世にも珍しい「鏡折り」になっている。 本殿の狛犬は阿・吽が左右逆で、紙垂も「鏡折り」である。 本殿の屋根飾りからは、祭神は女神様が示唆される。 大銀杏の御神木は本殿裏のさびしい場所にあり、表の七不思議で根がほじくり返…

日本最古のお祭り〝くらやみ祭〟

大國魂神社は西暦500頃から「南斗」だったので(さきたま古墳群が「北斗」)、東京都指定無形民俗文化財・武蔵国国府祭・大國魂神社例大祭〝くらやみ祭〟は、プリミティブな北辰祭と言えるだろう。本来、北辰祭は「南斗」でやる決まりだからだ。そもそも「南…

ありし日の〝宮乃咩神社〟

大國魂神社の大鳥居(御影石製では日本一)をくぐって1、2分歩くと、左側に石畳の細い参道が直角にのびていて、その先に〝宮乃咩神社〟が建っている。だが、写真のような風情ある社殿は、すでに無い。 扉の小窓が可愛いが、やはり〝宝珠窓〟と呼ぶそうだ。…

幻の〝忌部〟連合国

大和三山は意外に小さく、標高は天香久山152メートル・畝傍山199メートル・耳成山140メートルで、一辺5キロに満たない三角を形作っている。 古代、大王(だいおう/おおきみ/おほきみ=天皇)が交替すると京(みやこ=天皇の宮殿)を新造したが、大和三山…

小山〝安房神社〟の秘密

穀(かじ)の木が生(お)うる所なり、故(ゆえ)、結城(ゆうき)の郡(こおり)という。と『古語拾遺』にあった結城市、その西隣の小山市にある安房神社は、忌部氏の最終到達点と考えられていて、実際かなり奥地だ。 社伝によると、第10代崇神天皇年代の創…

稀少な〝忌部〟関連の書籍

忌部の正体とか忌部の秘密とか、気軽に読めそうな書物は皆目無い。古代史関連の本を百冊ほどは執筆されていそうな関裕二のラインナップを見渡してみても……無い。氏の著作 『神社が語る 古代12氏族の正体』(祥伝社新書)の12氏族とは「天皇家、出雲国造家、…

まな美と土門くんが喋る〝忌部〟のルーツ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「なんだか、話すのとっても久しぶり、て感じがする」「自分も十年ぐらい冬眠しとったような気が、せーへんこともないこともあら…