【神神の契約】釈 

西風隆介による公式の謎本  

丸墓山古墳に呪われた武将

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 この丸墓山古墳は、大河ドラマなどの常連で、みなさん何度となく見ているはずです。
 日本最大の〝円墳〟で、まん丸のはずなんですが、遠目に見ると頂上部が平らなことが分かります。
 誰かに削られたのでは、とも考えられており、その犯人と目される第一容疑者が、彼です。
 

 ――― 石田三成

 

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 丸墓山古墳から約2・4キロ離れて忍城があり、古墳に登ると城が見えます(近年再建のコンクリート製)。良く知られた〝水攻め〟をやったわけですが、忍城は陥落せず、あたりを水浸し(泥だらけ)にしただけで、そのさい石田三成は、ここ丸墓山古墳の頂上部に陣をはり、けっこう長逗留したので、すごしやすいよう平らに削ったのでは、と推測されています。


 彼が知らぬこととはいえ、丸墓山古墳は日本で最高位の古墳で、すなわち「」ですよね。
 そんなの削ってタダですむわけがない。
 しかも古墳の築造者は、古代世界きっての呪詛(のろい)の専門家です。

 

 石田三成の最後は哀れで、三条河原で、晒し首。