【神神の契約】釈 

西風隆介による公式の謎本  

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

安房神社の〝金比羅〟

十数年前の話だが、館山市内でタクシーをひろい「安房大社までお願いします」と言って、「大社じゃない、あそこは神宮だ」と運転手から窘められたことがある。気を利かして言ったつもりだったが、裏目に出たようだ。 安房神社の所在地が館山市大神宮で、伊勢…

洲崎神社の〝房州石〟

洲崎神社は、房総半島の西の岬の突端に位置し、延喜式神名帳に載る〝后神天比理乃咩命神社〟でございますと艶やかな石の案内板に刻まれてはいるが、ここは元来その遙拝所で、后神天比理乃咩命神社の本宮は文永十年(1273年)に焼失してしまって現存しない。 …

さきたま古墳群の〝房州石〟

将軍山古墳(さきたま古墳群で8番目の築造)は半壊だったため、修復のおりに中を展示館とし、玄室(横穴式石室)の様子などが再現されている。その壁面に用いられていた石材が〝房州石〟だ。 だが房州石とはいっても、鋸山(のこぎりやま)から切り出された…

鎌倉の鬼門守護「永福寺」の秘密

頼朝が創出した鎌倉には、基軸が二つある。 一つは、鎌倉のメインストリート兼参道の若宮大路だが、約1・8キロの真っ直ぐな道路で北端に鶴岡八幡宮が置かれた。ただし、この基軸は東に27度ほど傾いており、町全体が(鶴岡八幡宮の社殿なども)同様の傾き…

二重星ミザールとアルコル 鉄砲山古墳と奥の山古墳

まことに恐縮ですが本文訂正です。この写真「386ページ下段写真」の説明文。 《鉄砲山古墳》 は間違いで 《奥の山古墳》 が正解です(増刷のさいに訂正予定)。 つまりこの古墳は二重星の小さい方=アルコル・輔星で、冥界の大神様「泰山府君」が降臨したも…

丸墓山古墳に呪われた武将

この丸墓山古墳は、大河ドラマなどの常連で、みなさん何度となく見ているはずです。 日本最大の〝円墳〟で、まん丸のはずなんですが、遠目に見ると頂上部が平らなことが分かります。 誰かに削られたのでは、とも考えられており、その犯人と目される第一容疑…

『神神の契約』釈 西風隆介

ここは『神神の契約 古墳と北斗七星に秘められた真実』の、いわば公式の謎本で、西風隆介みずからが綴っています。 当初は上下巻を想定し(プロローグ其の一は下巻、プロローグ其の二は上巻のそれ)1・5倍ほどの分量があったのを切り刻んで現在の姿にして…