【神神の契約】釈 

西風隆介による公式の謎本  

石霞渓とヤマタノオロチ

これはムー4月号に掲載された写真だが、伯備線の「生山駅」の近くで撮影したものだ。いかにもオロチの鎌首が、3つほど、だら~とのびているように見えるのだが、いかがだろうか? あたりは「石霞渓」と呼ばれる景勝地で、名前が付いている大岩も多数あって…

「八雲立つ」撮影の秘話

今を遡ること40数年前の話だが、筆者が大学(鳥取大学)に通っていたころ、学友に地元(鳥取県)出身の男子がいて、その彼がこんな事を言ったのだ。 「ヤマタノオロチに関係するヒノカワって、鳥取県の米子市にもあるんだぜ、日野川が……」 そんな話を聞いて…

「八雲立つ」仕組み

先の写真は、妻木晩田遺跡の西側丘陵から、西北西の境港市側を見ていたのだ(地図の赤い矢印がそう)。 島根半島の突端は、美保関(みほのせき)美保の岬とも呼ばれるが、地図からも分かるとおり、山並みがかなり険しい。それが日本海に突き出ているのだ。 …

八雲立つ

この2枚の写真が、今回のムーの記事(2022年4月号)の白眉である。 準備万端「八雲立つ」写真を撮影しに妻木晩田遺跡に行ったわけではないのだ。 無論「全天虹」の写真も同様だ。 撮れたのは、まったくの偶然である。奇遇とでもいうべきか。 これを撮影に…

西暦0年頃の美保湾

弓ヶ浜半島は、古代は島々で構成されていたのだ(上の地図は勝手な推測図で、夜見島・ムカデ島・タコ島・粟嶋の位置関係以外はデタラメだ)。また米子平野なども、かつては海の下だ。 夜見島は、現在の境港市あたりだが、『出雲国風土記』の国引き神話に登場…

淤美豆奴神・八束水臣津野命

八束水臣津野(やつかみずおみずぬ)命は、『出雲国風土記』に登場する主神(いわゆるトリックスター)で、「八雲立つ」が出雲の語源であると説いたり、有名な「国引き神話」の陣頭指揮をとった神様だ。『古事記』にも記されてあって、淤美豆奴(おみづぬ)…

妻木晩田遺跡

日野川の河口域の東側、大山のすそ野に、知られざる古代の遺跡群「妻木晩田遺跡」がある。 漢字は読めないし、ほぼ誰も知らない遺跡だろうが、近い将来、日本一有名になること請け合いだ。というのも、ここは邪馬台国時代(および弥生時代)では日本最大の集…

まな美と土門くんが喋る「謎の決戦場」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「お兄さんの写真に《決戦場》とネーミングされたファイルがあって、こんな写真がたくさん入っていたのよ」「岩だらけやなあ、川…

まな美と土門くんが喋るバッタもんの「須我神社」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「お兄さんちからパクってきた写真の中に《×印》のフォルダーがあって、中に入っていたのがこれね」「なんやあ? 須我神社ぁ?」…

《告知》ムー4月号

3月9日発売のムー4月号で「八岐大蛇が明かす『出雲神話』の謎」という記事を書かせていただきました。発売後には、関連写真や秘話などを、こちらのブログで展開していきますので、ご期待下さい。

まな美と土門くんが喋る「弓ヶ浜半島」生成の秘話

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「弓ヶ浜半島は、その名前のとおり、奇麗な弓状になっているけれど、古代は、2千年ぐらい前だと全然ちがっていて、この地図の、…

まな美と土門くんが喋る「でぃーぷな地域」と「布多天神社」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「姫がかっさらってきた写真をもとにして周辺地図を作ってみたぞう。そやけど、こないなとこに黄泉比良坂(よもつひらさか)があ…

まな美と土門くんが喋る「粟嶋神社」と「八百比丘尼」伝説

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「スクナヒコナ伝承って、伯耆の国風土記の逸文に載っているのね」「いつぶん? て何や?」「出雲の国風土記は全文が残っている…

まな美と土門くんが喋る「スクナヒコナ伝承」の元祖

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「お兄さんちに遊びに行ったさい、すきを見て、写真を沢山かっさらって来たわ」 小悪魔顔で、まな美がいった。「どれどれ、どな…

謎の忌部町

さて、どこでしょう?

ムー12月号《シャルル・ボネ症候群》

11月9日ごろ発売の月刊ムー12月号に、『シャルル・ボネ症候群』の記事を書かせていただきました。 目が悪いと他人の記憶が見える、といった例のあれですね。 記事では掲載できなかった写真があったので、こちらで紹介しておきます。 以下は『シャルル・ボネ…

神王山北辰妙見尊妙見寺〝蛇より祭〟8月7日

妙見寺(および妙見宮)は稲城市百村にあって最寄り駅は京王相模原線の稲城駅だ。標高100メートルほどの小山にあるので、電車の窓からもそれとなく見えるが、当てずっぽで歩いて行くと道に迷うだろう。 創建は760年と古く、開山の道忠(どうちゅう)禅師は、…

神社で柏手(かしわで)を打つな!

小説『神の系譜』シリーズ中では、数え切れないほどの神社を訪れているが、登場人物の誰一人として「二礼二拍手一礼」などの作法はやったことがないのだ。 天目マサトは自身が神なので他所の神様を拝むこと自体おかしいし、まな美は「二礼二拍手一礼」は伊勢…

ユリ・ゲラーの真相

真相、といえるほどご大層なものではない。感想、に近いだろうか。 ゲラー氏とは過去何度か会っており、30数年前だが正式にインタビューしたこともあって、GORO(小学館)1989年10月12日号に記事が掲載されている。 記事のタイトルにあるように「Mr.マリック…

NHKダークサイドミステリー「〝ヒトラーの予言者〟謎の霊能力者ハヌッセンの野望」とユリ・ゲラー

数日前のことだが、正確には2021年7月15日(木曜日)放送のテレビ番組を観ていて、「あれ、これどこかで見た(読んだ)ぞ」と軽いデジャブに襲われた。 心当たりを探してみると、ムーの今年の4月号に、こんなタイトルがあった。 ヒトラーを操った知られざ…

まな美と土門くんが喋る「偽(にせ)鷲神社」の総本山

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「藤原秀郷(ひでさと)は、一般的には、あの〝平将門の乱〟を鎮めた武将として知られているわよね」「それは天慶3年、940年の話…

まな美と土門くんが喋る〝天日鷲命〟の真相

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「実はね、わたしも地図を作ったのよ。土門くんほどには凝ってないけれど」「どんな地図やあ?」「忌部って、どこにどんな神様を…

まな美と土門くんが喋る「忌部の神々に窒息する藤原氏の国司」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「中臣鎌足は藤原姓をたまわって、子供の藤原不比等は、幸運にも壬申の乱のときには13歳だったので処刑を免れ、不比等の4人の子…

まな美と土門くんが喋る忌部の「北斗・南斗」信仰の名残

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「つ、ついに見つけたわよ! 土門くん!」「なにをや姫ぇ~」 まな美の興奮とは裏腹に、土門くんは脱力感満載だ。「歴史改変の証…

下野国(栃木県)にもあった〝鷲宮神社〟

先の神社分布図には描かれていないが(なぜプロットされてないのか半分謎だが)、実は、利根川を越えた北側にも〝鷲宮神社〟は分布しているのである。宗教法人登録された22社の内約6割が北武蔵(埼玉県)にあったが、残りの大半は、つまり下野国(栃木県)…

〝鷲宮神社〟の嘘

以前紹介した西角井正慶の神社分布図には、ver.2 と呼べるものが存在し、氷川神社・香取神社・久伊豆神社の3社に、あらたに〝鷲宮神社〟の群が加えられている。だが分かりづらいので、研究者がリライトされたそれを添付した。鷲宮神社は、久伊豆神社群に沿…

北武蔵(埼玉)の〝宮目神社〟と〝玉敷神社〟

西暦500年頃、北武蔵(埼玉)は日本で最大級の都市だったのだ。 さきたま古墳群・小見真観寺古墳・真名板高山古墳の三角形は、倭国の大和三山とほぼ同じスケールで、その国力は古墳からうかがい知ることができ、同時代の倭国のそれと比較して数段凌駕してい…

まな美と土門くんが喋る『古事記』原文1行目〝天之御中主神〟

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「前玉比売が坐している前玉神社は、浅間塚古墳という円墳の上に建っていたわよね。すると、前玉比売のお父さんを、さきたま古墳…

まな美と土門くんが喋る〝大国主の神裔〟と〝前玉比売〟

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「『古事記』に、大国主の神裔(しんえい)と呼ばれる系図が記されてあって、そこに前玉比売が登場してくるのよ」「どんな話なん…

まな美と土門くんが喋る「西暦500年日本の首都は埼玉にあった!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「どや! ええ勝負しとうやろ……!?」「か、勝ってるじゃない、ほんとうに」「歴史部は嘘はつかへん。丸墓山古墳は一見サイズは…