【神神の契約】釈 

西風隆介による公式の謎本  

2022-01-01から1年間の記事一覧

石霞渓とヤマタノオロチ

これはムー4月号に掲載された写真だが、伯備線の「生山駅」の近くで撮影したものだ。いかにもオロチの鎌首が、3つほど、だら~とのびているように見えるのだが、いかがだろうか? あたりは「石霞渓」と呼ばれる景勝地で、名前が付いている大岩も多数あって…

「八雲立つ」撮影の秘話

今を遡ること40数年前の話だが、筆者が大学(鳥取大学)に通っていたころ、学友に地元(鳥取県)出身の男子がいて、その彼がこんな事を言ったのだ。 「ヤマタノオロチに関係するヒノカワって、鳥取県の米子市にもあるんだぜ、日野川が……」 そんな話を聞いて…

「八雲立つ」仕組み

先の写真は、妻木晩田遺跡の西側丘陵から、西北西の境港市側を見ていたのだ(地図の赤い矢印がそう)。 島根半島の突端は、美保関(みほのせき)美保の岬とも呼ばれるが、地図からも分かるとおり、山並みがかなり険しい。それが日本海に突き出ているのだ。 …

八雲立つ

この2枚の写真が、今回のムーの記事(2022年4月号)の白眉である。 準備万端「八雲立つ」写真を撮影しに妻木晩田遺跡に行ったわけではないのだ。 無論「全天虹」の写真も同様だ。 撮れたのは、まったくの偶然である。奇遇とでもいうべきか。 これを撮影に…

西暦0年頃の美保湾

弓ヶ浜半島は、古代は島々で構成されていたのだ(上の地図は勝手な推測図で、夜見島・ムカデ島・タコ島・粟嶋の位置関係以外はデタラメだ)。また米子平野なども、かつては海の下だ。 夜見島は、現在の境港市あたりだが、『出雲国風土記』の国引き神話に登場…

淤美豆奴神・八束水臣津野命

八束水臣津野(やつかみずおみずぬ)命は、『出雲国風土記』に登場する主神(いわゆるトリックスター)で、「八雲立つ」が出雲の語源であると説いたり、有名な「国引き神話」の陣頭指揮をとった神様だ。『古事記』にも記されてあって、淤美豆奴(おみづぬ)…

妻木晩田遺跡

日野川の河口域の東側、大山のすそ野に、知られざる古代の遺跡群「妻木晩田遺跡」がある。 漢字は読めないし、ほぼ誰も知らない遺跡だろうが、近い将来、日本一有名になること請け合いだ。というのも、ここは邪馬台国時代(および弥生時代)では日本最大の集…

まな美と土門くんが喋る「謎の決戦場」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「お兄さんの写真に《決戦場》とネーミングされたファイルがあって、こんな写真がたくさん入っていたのよ」「岩だらけやなあ、川…

まな美と土門くんが喋るバッタもんの「須我神社」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「お兄さんちからパクってきた写真の中に《×印》のフォルダーがあって、中に入っていたのがこれね」「なんやあ? 須我神社ぁ?」…

《告知》ムー4月号

3月9日発売のムー4月号で「八岐大蛇が明かす『出雲神話』の謎」という記事を書かせていただきました。発売後には、関連写真や秘話などを、こちらのブログで展開していきますので、ご期待下さい。