【神神の契約】釈 

西風隆介による公式の謎本  

まな美と土門くんが喋る「でぃーぷな地域」と「布多天神社」

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「姫がかっさらってきた写真をもとにして周辺地図を作ってみたぞう。そやけど、こないなとこに黄泉比良坂(よもつひらさか)があんのんかあ?」
「その謂(い)はゆる黄泉比良坂は、今、出雲の国の伊賦夜坂(いふやざか)と謂ふ。と『古事記』に書かれていて、妻のイザナミが祀られた揖夜(いや)神社というのがあって、古い式内社で、その近くに設定されているそうよ」
「幽霊好きの小泉八雲の家なんかもあったりして、でぃーぷな地域やなあ」
「ディープ? ディープぅ?」
 まな美は、疑わしい目で土門くんを睨んでから、
「それに妖怪神社って、そんな写真は含まれていなかったはずだけど?……」
「それは自分が気を利かせて付け足したんや。前に歴史部のみんなで行ったやんか。調布の布多天神社と深大寺に。あそこも妖怪だらけで調布と境港は妖怪同盟の市なんやで。そもそもゲゲゲの鬼太郎はやな、布多天神社の裏手の森に住んどってなんやから。ほな、そのときの写真をどっと公開しよう・・・・・」

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「実は布多天神社って、この一連の話と関係がなくはないのよ。ここの主祭神スクナヒコナだったでしょう」
「おっ、さすが先見の明や」
 土門くんは自画自賛してから、
「そやけど粟嶋神社の粟嶋は、全然島ちゃうやんか!」
「それにはね、長~い歴史の積み重ねがあったの……」

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                         さらにつづく