【神神の契約】釈 

西風隆介による公式の謎本  

「御霊宮」神輿

    

  

  

 5月5日、何年かぶりに大國魂神社例大祭「くらやみ祭」が開催されたので、懸案だった写真を撮りにいった。動いている「御霊宮」神輿である。祭りに参加する神輿は8基だが、これ1基だけ全く別の動きをして、西の鳥居をくぐって外に出るのだ。

 より詳しくは、修復中のそれを見ることが出来る。

 屋根だけじゃなく側面にも多数の竜がとぐろを巻いていて、世に二つとない特殊な形状の神輿であることが分かるだろう。
 その謎解きは『神神の契約』に書いた通りで、かつての神仏習合時代の名残であり、

御霊宮摩多羅神北斗七星の二重星、をあらわしている。

 つまり「祟り神」などではないのだが(大國魂神社にはその種の伝承はない)、万が一という事もあるので、この写真をご覧になった皆様方も、ご注意下さいませ。