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「実はね、わたしも地図を作ったのよ。土門くんほどには凝ってないけれど」
「どんな地図やあ?」
「忌部って、どこにどんな神様を配するのか、役割をきちんと決めていたでしょう。そういった観点から、天日鷲命が祀られている神社、その個々の立地を調べてみたのよ。するともう一目瞭然なのね。どういった場所に天日鷲命は祀られていたのか、が」
「どれどれ……?」
「……なるほど! 古代の津や! 舟着き場やなあ」
「山の頂上にあった鷲子山上神社を除いてはね。それに浅草の鷲(おおとり)神社、古代の湊で、あそこも祭神は天日鷲命だったでしょう」
「や~姫の地図は簡単でええなあ、5分で作れるぞう」
土門くんは、ぼやいている。
「この発見を踏まえて、話を元に戻すわね・・・・・」
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